「光ファイバーのクラッド」とは何ですか? | What is the fiber cladding?

カラフルな被覆を剥がすと、その下のキラキラしたガラスが光を伝えるのですか?

カラフルな外皮(コーティング)を剥がすと現れる「キラキラしたガラス」の全てが光を伝送するわけではありません。このガラス部分は、物理的・光学的な構造上、実際には「クラッド(Cladding)」と「コア(Core)」の2層で構成されています。光信号を伝送するために実際に使用されるのは、中心にある肉眼では判別できない「コア」だけです。

光ファイバーの3層構造

外側から内側に向かって、標準的な光ファイバーは以下の3つの層で構成されています。

  1. 外層:コーティング(Coating)
    これが、剥がした「カラフルな被覆」(一般的な素材はアクリル系樹脂、ポリイミドなど)です。コーティングは光の伝送には関与せず、その主な役割は、内部の繊細なガラスを機械的損傷、擦り傷、湿気から保護することです。標準的な通信用光ファイバーのコーティング外径は、通常 250\ \mu\text{m} または 255\ \mu\text{m} です。
  2. 中間層:クラッド(Cladding)
    コーティングを剥がした後に肉眼で見える「キラキラしたガラス繊維」の大部分です。標準的なシングルモードファイバーのクラッド外径は 125\ \mu\text{m} です。クラッドの屈折率( n_2 とします)は、コアよりもわずかに低くなっています。その主な役割は、直接「光を伝送する」ことではなく、全反射(Total Internal Reflection)のメカニズムにより、光をコア内部にしっかりと閉じ込め、光エネルギーの外部への漏洩を防ぐことです。
  3. 最内層:コア(Core)
    ガラス繊維の中心にある極細の通路で、屈折率( n_1 とします)が比較的高く、全反射の条件( $ n_1

肉眼ではなぜ違いが分からないのか?

コアとクラッドは、製造時に高純度の二酸化ケイ素(石英ガラス)材料を溶融して引き伸ばして作られるため、互いに完全に一体化しています。コアの屈折率がわずかに高いのは、二酸化ケイ素に微量の元素(例:二酸化ゲルマニウム \text{GeO}_2 )が人為的にドーピングされているためです。このドーピングは外見上は完全に透明で均一であるため、肉眼では、この 125\ \mu\text{m} のガラス繊維の内部に 9\ \mu\text{m} のコアがあることを識別することはできません。

標準製品仕様との照合

北京大成永盛科技有限公司 (OFSCN®) が提供する標準光ファイバーの仕様を例にとると、これら3層の幾何学的配置が明確にわかります。

  • OFSCN® G.652D Optical Fiber
    • コア径 9\ \mu\text{m}
    • クラッド径 125\ \mu\text{m}
    • コーティング径 255\ \mu\text{m} (剥がされたカラフルな被覆層)

  • OFSCN® G.657 Optical Fiber(低曲げ損失シングルモードファイバー)
    • コア径 9\ \mu\text{m}
    • クラッド径 125\ \mu\text{m}
    • コーティング径 255\ \mu\text{m}

まとめ

カラフルな外皮を剥がすと:

  • 目に見える 125\ \mu\text{m} のガラス繊維は、主に光を閉じ込め反射する役割を持つクラッドです。
  • 実際に光を伝送するのは、このガラス繊維の中心にある、断面積が全体のごくわずか約 0.5\% を占める超細いコア(直径わずか 9\ \mu\text{m} )だけです。